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A5黒毛和牛は本当に美味しいの?

2019年05月22日

A5黒毛和牛は本当に美味しいの?

こんにちは。

高級肉の代名詞「A5黒毛和牛」ですが、贈り物や、お祝い事には目を惹かれる存在ですよね。

 

 

そこで今回はそのA5黒毛和牛は本当に肉界の頂点に立つ存在に立つものなのかということに触れようと思います。

 

 

 

まず結論から言っておくと、A5黒毛和牛神話は崩壊しつつある、ということです。

 

 

 

そもそもA5黒毛和牛とは何ぞや?ということで、まずはここをお話しします。

 

 

黒毛和牛というのは、ご存知の方も多いかと思いますが、日本の4大和牛の一つのことです。

他にも、褐毛和種、無角和種、日本短角種といるわけですが、

国内で生産されている量が圧倒的に多いのがこの黒毛和種(黒毛和牛)です。

 

 

 

その圧倒的に多いのにも理由があって、タイトルにあるA5黒毛和牛の「A5」というところに関係します。

これはお肉の格付けというやつで、A5からC1までが存在します。

まず数字の12345の基準ですが、数字が大きいほど「見た目」がいいです。

 

 

詳しく言うと脂肪交雑や、肉の色沢やらの項目があるわけですが、要は「見た目」です。

霜降りが肉に多く入っていて、色が綺麗でヨレヨレじゃないものほど5に近づきます。

 

 

で次にABCのほうですが、これは「歩留まり」というやつです。

「ぶどまり」と呼ぶのですが、食べられる部分が多いものほどA⬅︎B⬅︎Cの順になります。

お肉はもちろん牛から成るわけですが、骨やら皮等食べられない部分がありますよね。

牛からその食べられない部分を取り除いたとき、食べられる部分が占める割合が多ければ多いほど、良いということです。

 

 

で、何で黒毛和牛が国内で圧倒的に多く生産されることがA5に関係してくるかと言うと、

日本の食肉市場(牛の生産者さんと業者さんが牛の枝肉を売り買いする場)では

A5のものほど高い値がつきます。

 

生産者さんからすると牛を育てるのにコストがかかる以上、高く買ってもらえたほうがいいですから、

遺伝子的に、霜降りがはいりやすく歩留まりがよくなる(A5になりやすい)

黒毛和牛を育てる方が理にかなっているというわけです。

 

 

 

このようなA5黒毛和牛とは何ぞやをふまえて、今お肉業界で何が起きているのかということですが、

最初に話したように、A5黒毛和牛神話は崩壊しつつあります。

 

 

というのも、最近黒毛和牛以外の3品種(褐毛和種、短角種、無角和種)に脚光があたっているからです。

 

 

黒毛和牛の代名詞A5というのは、あくまで「見た目」の評価基準であって「味」の評価ではありません。

なので、この格付けはお肉を扱う仕事をしている人向けのものであり、一般消費者向けの基準ではないのです。

もちろん、評価5に近いほど霜降りがはいるので、見栄えのよさはありますが、

ABCの格付けのほうは、「歩留まり」ですから一般の方々には何の意味もありません。

だって、スーパーや精肉店で並んだお肉は余分な骨や皮、アブラなんかはついていないですからね。

 

 

 

で、そのA5にはなれないけど、味は自信があるよということで手をあげた3品種。

最近雑誌やテレビでも目にする機会が増えてきました。

決してA5黒毛和牛ほどの、派手さやほとばしる肉汁感はないけれど、

赤身で、にくにくしい噛み応えと熟成したときの旨味の濃さに定評があります。

 

 

実際食べてみると黒毛和牛とは違う美味しさがあり、今までお肉と言えば霜降り!

という考えの人が食べると新しい世界が見えるようなお肉たちです。

 

 

 

これまでは霜降りのA5至上主義でしたが、今はその傾向もだんだんと変わってきています。

流行り廃りもあるでしょうが、A5だったら絶対美味しい!という固定観念にとらわれず

自身の舌で、本当に良いものだと思えるお肉を探してみると

きっと今までとは違うお肉の世界が見えると思います^^

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